電気設備設計事務所 (有)Lプランズ 竹熊です。
今日から新年度のスタートです。
今年は今のところ事故や病気による長期離脱者を出すことなく無事に繁忙期を乗り越えることができました。
また新たな気持ちでスタートすることができそうです。
さて、今回は「質問力」について考えてみたいと思います。
コミュニケーションの基本であるQ&Aの「Q」にスポットを当てていきましょう。
就活をしている学生さんも採用活動をしている企業さんも採用面接で必ずやっている「質問」ですが、弊社の場合は入社してからの方がたくさん質問をすることになります。
最初は分からないことだらけなので当然ですよね^^;
そして前回のブログでは「質問することで相手の時間を奪っていますよ」と書きました。
まずそう考えると、会社内でのいい質問とは「短時間で自分が知りたい答えが聞ける」ことになります。
では、最も短時間で出せる答えとは何でしょうか。
「はい」
「いいえ」
「規格や法律で決まっている数値」
などですね^^
これなら即決できれば数秒です。
逆に長い時間がかかる答えとは何かを考えます。
例えばこんな質問です。
1.「前提条件が定まっていない質問」
⇒回答者が前提条件を調べないといけない。
2.「計算で求める必要がある数値」
⇒回答者は計算しなければならない。
⇒さらに計算の仕方や仕組みなども教えなければならない。
3.「質問の意図が分からない質問」
⇒回答者が考えて逆に質問しなければならない。
⇒意図が分かって初めて聞きたかったことが何だったのかが分かる。
⇒そこからさらに「1」や「2」に移行する。
1~3の質問に共通することが1つあります。
それは別のことを考えさせることによって、相手の集中を切らすことです。
経験年数が経てば経つほど集中力をうまく使いこなして仕事をするようになります。
その集中力は思考の集中なので、傍から見てもなかなか分かりません。
一見目をつぶって休んでいるように見えても、実は本人の頭の中で凄まじい数のシミュレーションが行われている場合がありますので^^;
その集中は切れるとなかなか元には戻らない場合が多いです。
たとえ数分で済む回答でも、意識のベクトルが違う方向に向いてしまえば、そこから質問前の状態に戻すために30分以上かかることも少なくないです^^;
もしも閃きが必要なアイデアを生み出すための集中を切らしたら、一生戻らないかもしれないですね^o^;
だからといってそんな質問をするなとは言いません。
新入社員の頃にしかできない質問もあるのですから、やるべきだと思います。
要するにそこは質問をするタイミングではないでしょうか。
回答者が時間に余裕のある時だと、時間がかかる1~3は相手にとっても気付きに変わって逆に良い質問になります。
たとえ時給1万円の人も24時間1万円稼いでいるわけではない、時給0円の時間もきっとあるはずです。
そこを意識してタイミングを計ると、いい質問にすることができると思うのです。
質問をするときはあまり自分本位にならずに視野を広くして、まわりの状況を見てみましょう。
そうすると、「ここは合ってるか違うかのみを聞こう」とか、「ここはもっと踏み込んだ部分を教えてもらおう」とかを選べるようになります。
同じ質問でも相手の状況次第で回答も変わってくるのです。
もちろん1日に10回くらい聞く場合には質問者が話の順番などを組み立てないと回答者はどんな質問があるのか聞くまで知らないのですから、組み立てられるわけがありません。
質問する相手の立場や状況を理解して、質問をする。
それを使いこなす能力を「質問力」と呼ぶのではないでしょうか。
どんな人にでも受けがいい聞き方などのテクニックではなく、聞く相手のことを理解して一番聞きやすいタイミングで聞く方が質問する力が伸びると思います。
さらに、質問は会話するためには欠かせないもの。
「聞き上手」という言葉があるように質問力を鍛えてコミュニケーション力のアップに繋げましょう^^
ちなみにプライベートでは仕事とは違う思考で質問しないとうまくいかないことも知っておいたほうが良いと思いますよ^^;
今回は以上です。
次回は「まずは行動する。やってみる」について書いてみたいと思います。
今後とも弊社共々何卒宜しくお願い致します。