電気設備設計事務所 (有)Lプランズ 竹熊です。
4月に入り新年度に入りました。
いつもならこの時期は締め切りを終えてのんびりする時期なのですが、今年はそう簡単にはいかないみたいです^^;
こんな時世だからこそ、今回は刻々と変化する状況に対しての考え方や行動について書きたいと思います。
さて、新型コロナウイルスによって日本だけでなく世界中の経済がものすごい打撃を受けています。
近年特にインバウンドを国の産業として育てていた日本にとっては今後どうなるのかを含めてどうしてよいのか分かりません。
世間はこのような状況ですが、幸いにも弊社の従業員の中から感染者が現れることなく会社として年度末を乗り切ることができました。
また、大変ありがたいことに今月からの案件もたくさんいただいており、ウイルスによる影響を受けにくい業種なのかなとも思っています。
年度末の疲れを癒す時間が無いのが少し不安なところです^^;
そして福岡にいる社長とも「あの頃と比べたら、ピンチらしいピンチではないよね」とも話しています。
そのあの頃とは、2004年に創業してから6年くらいまでの期間をいいます。
当時はバブル崩壊で建設業界が不況のどん底でした。
マーケットの規模を数字で表すと、バブル期(1992年)が約83兆円。
そして、2010年くらいが約42兆円。
建設会社もダンピングに次ぐダンピングでとても割に合わない仕事を普通にやっている時代でした。
当然普通のことをしていては仕事など来るはずもなく、とても安い金額で最大限のサービスをし、なんとか次に繋がればと祈りながら生き延びる日々です。
もちろん無理な要求も断れば会社が潰れてしまうので、大抵のことは迅速に行っていました。
そんな時代ですので、客先の無理難題によって1日1日状況が劇的に変化します。
ここでいう「無理難題」とは普通にやっていては図面が完成しない「大幅な変更」や「納期の短縮」などです。
私達は先を読みながら短時間で答えを出し続けなければなりません。
そして仕事が終了し、次の依頼があるまでしばらく何も無いという時間もあります。
「あ~今日は暇だね~」なんてとても言えないあの不安感いっぱいの時間は精神的にたまらないものがありました。
そんな1週間先の予定も分からない6年間を社長と私は過ごしてきたのです。
「次はどんな変更修正があるだろうか、とても不安だ」
「ここで追加の仕事を依頼されたら徹夜をしても間に合わない」
「来週この仕事が終わったら、本当にしばらく何もない。どうしようか」
など今では考えられない会話をしていたことを覚えています。
そんな中でも1つ1つが経験であり学びであると考えながら、その苦労をノウハウとして積み上げてきました。
すると徐々に私達の価値を理解して下さるお客様が増えてきました。
こうして状況が良くなって、現在設計業務では半年~1年先を、企業戦略は10年先くらいを考えることができるようになったのです。
今回の新型コロナウイルスのような予期しない事態が起こった時にどうするか。
そこでこれまでブログに書いていた「先を読む力」「リスクを想定する力」が役に立つと考えています。
最初は1日先を考える、リスクも想定する。
それを2日、3日、1週間、10日と延ばしていけば大局を想定することができるようになるはずです。
大事なのは想定することを止めないことです。
同じことを考えずに毎回ケースを変えながら考える時期を延ばしていくことです。
何事も積み上げですから^^
「明日会社が無くなるかもしれない」
「1週間後にとんでもない災害が起こるかもしれない」
などを想定して、その時どうするかを考え、そうなっても大丈夫なように備えておけば、実際起こらなかったらそれはとても幸せなことですし、起こった場合でも焦らずに対応できると思います。
別の話題ですが、今年の就活は変わったものになるに違いありません。
いつもなら3月に入ると大きな合同企業説明会が全国的に行われているのですが、今年は自粛しているところが多いです。
さらに大手企業も業績が読めないことから、採用の数も減らすのではないかと思われます。
この機会ですので、悪くなった状況から社会全体の先を読み、こういった状況でも業績が落ちていない業種や会社を選ぶのもいいかもしれないですね。
4月は個別に会社説明や職場見学を行っています。
建築電気設備設計というニッチな業種に興味を持った方からの連絡をお待ちしております^^
今回は以上です。
次回はこのようなピンチの状態から如何に光を見出すか、チャンスのつかみ方について書こうと思います。
今後とも弊社共々何卒宜しくお願い致します。