熊さんブログ vol.55「育成の3ステップ」

電気設備設計事務所 (有)Lプランズ 竹熊です。

6月ですね、今年は5月から梅雨が始まりました。
ジメジメとした天気がしばらく続くため、憂鬱ですが頑張っていきたいです。
弊社採用募集も徐々にエントリーが集まり始めています。
今年は2次募集含め長期に募集をかけようと考えていますので、
まだ弊社求人広告を見ていない就活中の方は是非ご一読いただきたいと思います。

さて、今回は私が未経験から入社した社員が成長するステップについて書きます。
こんな考え方もあるんだなぁという感じで読んでもらえたら幸いです^^

まず、新入社員として入社すると右も左も分かりません。
当然ですよね。
そんな新人に何かかける言葉があるとするなら「会社が決めた枠からはみ出ては駄目ですよ」くらいでしょうか。
どんなに才能があっても最初から自分勝手に動かれてはお客様の信頼を損なうという最悪の事態につながりかねません。
ですので最初は会社のルール、社会のルール、業界のルールなど囲いの幅がどれくらいのものかを知ってもらうことを優先しています。

こうして「やるべきこと」「やってはいけないこと」「チャレンジできそうなこと」など枠(ルール)の中で動くことに慣れてもらいます。
やはり最初は誰でもそういうものです。

こうして少しずつ仕事にも慣れて自分で考えてできることが増えると「これはルールを越えているかもしれないけど挑戦してみたいな」と思うことが出てきます。
部下からそういう相談を受けた時に私は「おお、枠を飛び越し始めたな」と思うのです。

ここでいう「枠」は、会社が作った柵やハードルのようなもの、はみ出すものではなく飛び越えていくものだと解釈しています。
知らないではみ出すのとルールや常識を分かった上で結果その方が良い計画になると思って実行するのではその意味が違うと思いませんか。

もちろん相談内容を吟味した上でアドバイスを送り、実際にやってもらいます。
その時は成功すれば自信に、失敗してもそのチャレンジを称えて、労を労えばきっとその人にとってはプラスになるはずです。

そうしたことが増えていくうちに我々ベテランが業務を行う時、何に気を付けているかがわかってきます。
分かった上で行動するようになるとステップを1つ上っていくのです。

例えば手の込んだ資料を作りたいけど、忙しくて時間が割けなくて困っている時に、
「この資料のフォーマットあるので、入力する数値を教えてください」
と助けてくれることや手直しをお願いして、指示を出し忘れた部分があっても
「ここも変更が必要だと思って修正しました」
など粋な計らいをしてくれるようになります。

そうです「粋」なことを覚えてきます。
実はこのステップが最も重要で大きく成長するかどうかの分かれ目だと考えています。

枠を越えて「粋」を覚えた人は「指示待ち人間」から一歩踏み出した姿なのです。

自分本位の考えだけで仕事を進めていると、いつしかどうしても自分だけが動き回ることに限界を感じるようになります。
そこで上司やベテランの人はどのように仕事を進めているのだろうと気になる。
気になって見ているうちに視野が広がって正解へのアプローチなどが分かってくるのです。

そうして上司や先輩の工程を先回りすることもできるようになる。
もちろんこれも最適解とそうでない場合がありますが、その行動自体を褒めるべきだと私は思います。

ここまでくると後は一緒の時間を長く過すだけで、やがてその関係は「絆」に変わる。
この絆の強さが組織の強さだと考えています。
期間にして5~7年程度は必要だと思いますので、その頃には成長した社員にもたくさんの後輩たちがいるはずです。
後輩たちも先輩の背中を追いかけているので、良い循環がたくさん生まれてくるのではないでしょうか。

如何でしたか。
成長するステップを「枠」「粋」「絆」と似たような漢字で表現してみました(笑)

ですが私は未経験者の育成を14年以上やってきて、枠を越えて粋な計らいを覚えて絆を生んでくれる社員が育ってきていることを実感しています。

本当に強い組織を本気で作るならば10年くらい試行錯誤するのは当然なのかなと思いました。

このブログを読んでいる方が自ら実践してみて実感できる方が現れたら、これ以上の喜びはありません。
弊社としては今後も入社してくる社員へ先輩たちによる丁寧な指導を続けるよう努めてまいります。
他にも若手の定着へ向けて様々な施策を考えて実行していきますので、またこのブログに書きたいと思います。

今回は以上です。

次回は継続することの大切さについて書こうと思っています。

今後とも弊社共々何卒宜しくお願い致します。