電気設備設計事務所 (有)Lプランズ 竹熊です。
今回は8月に行われた講演会の話を書かせていただきます。
お話ししていただいたのは伊藤羊一さん。
Yahoo!アカデミアという企業内学校の学長やグロービス経営大学院の客員教授をされている方です。
また、今年春に出した著書「1分で話せ」は現在14万部以上売れているベストセラー、
今でも本屋さんに行くと平積みされています。
今回のテーマは
「Lead the self 先が見えない時代のリーダーシップとは」
つまりリーダーシップについてでした。
弊社のような小さい会社ではなかなか聞けないとても興味のあるテーマだったので、
この機会に是非聞いてもらって、気づきのきっかけになればと大阪事務所のみんなに声をかけました。
結果、私を含めて総勢6人でゾロゾロと彦根へ行くことに(笑)
さて、講演会の中身ですが、簡単に書きますと伊藤さんの自己紹介を含めた若い頃から現在までのお話でした。
若いころはどちらかと言えばできない社員、あまりやる気も出なかったそうです。
※私は社会に出た人が誰しも経験する壁のようなものだろうなと解釈しています。
そこから上手くいったり落ち込んだりを繰り返しながら、40歳過ぎの頃「人生最大の気づき」が訪れたそうです。
そこで彼はリーダーシップに目覚めたとのこと。
そこからYahooに転職して、右肩上がりで人生が盛り上がり、
現在は毎日がすごく充実されているそうです。
このようなお話をライフラインチャートというグラフのようなもので説明していただいたので、とても分かりやすかったです。
講演の内容としてはセミナーとかで聞く話や自己啓発本で見る内容とはあまり変わらないかもしれません。
ですが、伊藤さんが実際に体験した内容をリンクさせたお話で、しかもユーモアもたっぷりな語り口だったので、聞いていてすごく腑に落ちたというか、心地よかったです。
話の中で自分が一番印象に残ったのは、やはり「人生最大の気づき」の部分。
私なりに解釈して言い換えると「ピンチの中にこそチャンスがある」ということです。
それは人生最大と言える大きなピンチを乗り切るためには、今までの経験が必要になりますよと聞こえました。
ここでいう今までの経験とは小さなピンチと向き合った経験ではないかと考えています。
ピンチを自分自らで乗り越えようとチャレンジすることが自己覚醒への第一歩だなと改めて認識しました。
私も21年以上同じ業種の仕事を経験している中で、色々なピンチを経験してきました。
もちろん乗り切ったことも、事態がもっと悪化したことも様々なパターンがあります。
ですが、乗り切ったら成功体験が一つ増える。
失敗しても、反省して何が駄目だったのかを分析して次に活かす。
私自身こうしたことをずっと繰り返してきました。
その中でも一番のピンチは2008年に参加していたビッグプロジェクトの話です。
あるセクションのチームがミスを犯してしまい、施主からのクレームで電気設備設計部門が大ピンチに陥ったことがありました。
そのセクションに少し前から関わっていた私は今までの経験を総動員して実質の陣頭指揮をとり、その場のクレームを処理して、上長にそのセクションの重要性を説いて施工に入っても機能する専用のチームを作りました。
そして、そのプロジェクトは無事に設計が終わり、工事部門へスムーズに移行できて、専用チームは最後まで役割を果たし、結果プロジェクトは成功したのです。
竣工記念パーティーに呼んでいただいて、プロジェクトを統括している方から
「竹熊君のおかげで上手くいったよ、ありがとう」
と言われた時の感動は今でも忘れません。
伊藤さんの話を聞いていて、私はそのことを思い出しました。
あの時に乗り切った経験は今後何があろうと「あの時に経験したピンチと比べたら大したことない」と思えるものです。
リーダーシップに目覚めるには、積み重ねてきた過去の経験を振り返って、「自分の軸となる考え」を持たなければなりません。
リーダーとは常にチームの意思決定をするポジション。
その意思決定をするため必要なものが自分の軸となる考え・思い→「信念」だと話を聞いていて私も思いました。
講演の後、(株)いろあわせ 北川代表とのトークセッション、
そして会場にいる皆様全員が自分自身のライフラインチャートを書いて、隣の人とシェアするワークショップを行い、あっという間にイベントは終了しました。
社員達の感想も「とてもためになった」「行ってよかった」と言ってもらえたので、良かったのかなと思います。
弊社の社員はまだ若くて経験も少ないので、正直なところ話を聞いただけでピンとは来ないでしょう。
ですがここから先、彼ら自身に大きなピンチがきた時、
ここに書いてあることを思い出して、ピンチを乗り切ったと同時に自分の信念に目覚めてくれたらいいなと思いました。
今回は以上です。
次回は今年の採用がひと段落したので、総括してみたいと思います。
それでは今後とも弊社共々何卒宜しくお願い致します。