熊さんブログ vol.5 「インプットとアウトプット」

()Lプランズ 竹熊です。

今回は「インプット・アウトプット」の話を書きます。

なぜこの話を書こうと思ったのかというと、5月の社員研修の「スキルアップの方法」という話題の時にみんなの話を聞いていると、

どう勉強したら身につくかということを知りたいのかなと私は解釈し、

「アウトプットを意識すれば、良いインプットができますよ」

と伝えたのですが、みんなに正しく伝わってなかったなと思うことがあり、今回はここをできるだけ分かりやすく書こうと考えました。

※言うまでもなく私の伝え方が下手だったなと反省しています^^;

まず仕事におけるインプット・アウトプットは基本的に誰でも知っていると思います。

書類を受け取る、顧客からの要望を聞く(→インプット)

書類を書いて提出する、顧客からの要望に応える(→アウトプット)

弊社での業務の中で例えると、

お客様から図面作成の指示を受ける(→インプット)

指示通りに作図して提出する(→アウトプット)

と考えたら日頃当たり前のようにやっていることなので分かりやすいと思います。

インプットに関しては言うまでもなく皆様学生時代から授業を受ける立場だったので慣れていると思います。

ですが、発表などを積極的に行わない限り、ほとんどの人がアウトプットなんて意識しないまま社会人になるのではないでしょうか。

ちなみに学校で行う普通の試験なんかは「インプットの確認作業」と私は解釈しています。

マークシートの試験なんて尚更そうで、社会に出て使うアウトプットとは言えません。

学校では、そこで働く立場の先生はしっかりと生徒に授業を教えています。

生徒の反応を見ながら(→インプット)生徒たちに解ってもらうため、次に行う授業の内容を工夫する。

そして考えた方法で次の授業を行う(→アウトプット)

先生(働いている人)はこのようなイン・アウトを繰り返していることに学生時代から気づいている人は少ないと思います。

よって、若い人達はスキルアップとは→本や資料を見て勉強する、人に教えてもらうなどのインプットの方法ばかりに目がいき勝ちなのですが、目的や目標も無いインプットは頭に入っても残らないものばかりなので、スキルアップには繋がりにくいと考えます。

そこで、設計業務という仕事では、お客様がどんな図面を書いたら喜んでもらえるかを常に考えながら仕事をすることがスキルアップの近道ですよ。

とあの時言いたかったのです。

研修から1ヶ月くらい経った6月末頃に九州である建物の完成披露会に社員数名が参加すると聞いたので、少々意地悪ですが確認のために「レポートして下さいね」と事前にお願いしました。

私はそのレポートを楽しみにしていたのですが、当日社員からこんな発言がありました。

「写真を撮ったのですが掲載NGだったので、レポートが作れません」

その言葉を聞いた時に写真しかアウトプットしないつもりだったのかと思いました。

これでは早いスキルアップなど夢のまた夢です。

この場合、レポートをする=アウトプット(会社の情報として社会に発信する)をするということを強く意識しなければなりません。

そうすれば、どんなふうに表現したら良いレポートが出来上がるのかなと考えながら見学します。

常に考えながら見るので、建物の概要、特徴、施主の思い、建築設計者の思いなどがどんどん頭に入ってくると思います。

それを数人が持ち寄って編集すれば立派なレポートが完成するでしょう。

それを写真に撮るだけじゃ何も考えてないのと同じ、見学したことすら頭の中から消えてしまうに違いありません。

このままではせっかくの勉強する機会が勿体ないと思い、全員に感想文を書くように求めました。

そして集められた感想文を読んで、実際に見ないと分からないことや設計者からの説明なども書いてあったので、ちゃんと見学してくれたのだなと思いました。

もちろんまだ記憶に残っていることを書くのですから、その時見学した内容がインプットされ直したことですし、思い出したことによって新たに気付いたこともあったと思います。

以上のようにアウトプットすることを常に意識しながら日々の業務を行うと確実にスキルアップすると私は考えています。

あと大事なことはアウトプットから逃げないことです。

社会に出て仕事をする以上、イン・アウトは必須です。

そして、どんな形でもそれが結果(アウトプット)となるのが仕事なのです。

例えば期日までに担当者か逃げ出して図面を出せませんでした。

それが個人ではなく会社としてお客様に出した答え(アウトプット)となるのです。

よって、個人としてはアウトプットから逃げることはできますが、会社組織としては逃げることは許されません。

インプットは自分自身でどうとでも解釈・消化できますが、アウトプットは必ず相手がいます。

その相手から逃げるということは、仕事を放棄した(仕事をしていない)ということです。

どんな形でもアウトプットしなければならないなら、少しでも相手に喜んでもらえるものをと考えた方が楽しく仕事ができると思いませんか。

相手に喜んでもらえるアウトプットを行おうと思えば、かなりの準備が必要ですし、インプットする量も必然的に多くなります。

集めたインプットを相手に伝わるように編集していくにはスキルが必要です。

そのスキルは実際やっていくうちに身に付きます。

スキルが付けば応用も利いて自分にしかできないアウトプットができるようになります。

それがお客様に評価されれば自信にもなりますし、きっとスキルアップした自分に気づくのです。

今までアウトプットを意識したことが無い人は、一度最初から相手が喜ぶ成果品をイメージしながら仕事をしてみてください。

きっと気づくことが多くて、充実した仕事ができると思いますよ^^

今回はここまでです。

次回はまたまた研修ネタですが、コミュニケーションについて書きたいと思います。

今後とも弊社共々宜しくお願い致します。