電気設備設計事務所 (有)Lプランズ 竹熊です。
年度末に向けて弊社も忙しくなってきました。
今年もあと一ヶ月、体調を崩さず頑張りたいものです。
さて、今回は毎月一度出席させていただいているハローライフさん主催のセミナーで、
宮田運輸の宮田社長が講演をしてくれたことを書きたいと思います。
宮田運輸さんは大阪府高槻市にある運送会社。
宮田社長は四代目で、6年前社長になられたそうです。
社長就任当初は業績重視でバリバリやっていて、できる限り仕事を断らず多少無理をしてでも仕事を受けていたそうです。
そんな中、5年前に従業員が死亡事故を起こしてしまいます。
バイクとの衝突事故だったそうで、被害にあわれた方には小学生のお子様がいたそうです。
宮田社長は随分と悩まれ、一時期は会社を廃業した方がいいのではないかと思ったそうです。
そんな中、まわりの方たちのやさしさに触れて再び立ち上がり、二度とこのような悲しい事故をおこさないようにするためにあるアイデアを考え出しました。
それが「こどもミュージアムプロジェクト」
トラック運転手が家族の写真を車のダッシュボードに飾ってあることをヒントに子供たちが書いた絵やメッセージをトラックにラッピングするというものです。
絵やメッセージを書いてくれるのは運転手の子供さんだったり、近所の幼稚園の園児さんだったり様々です。
そして、ラッピングさせたトラックを「こどもミュージアムトラック」と名付けて走らせました。
するとどういうことが起こるかというと、走らせている運転手も優しい気持ちになるのと同時に心にゆとりが出て、安全運転につながるそうです。
また、子供たちの絵を見て、周りも優しい気持ちになり、煽り運転の防止にもつながります。
そのトラックが走る先々でまわりから声をかけられます。
中にはお年寄りがトラックに向かって、手を合わせたりするそうです。
そのうち他の運送会社さんからも「ウチのトラックもラッピングしてください」と言われるようになり、
今では参画する会社も80社を超えて、ミュージアムトラックも250台を超えました。
「子供は国の宝」とはよく言ったもので、子供が発する癒しのパワーと申しましょうか、オーラは凄まじい効果があります。
ちょっと前の話ですが、混みあったエレベーターに乗っていたところ、その中に1歳くらいの子供を抱っこした夫婦が一緒でした。
普通知らない大人ばかりで混みあったエレベーターの中ですと、殺伐とした雰囲気になることが多いです。
ところが、子供一人乗っているだけで、まわりが「かわいいねぇ」と笑顔になって、場の雰囲気が和みます。
こうして子供を身近に感じるだけでも我々大人は心が優しくなるし、
「しっかりしなきゃ」という気持ちも芽生えるのではないかと考えます。
仕事で疲れてしんどい時に子供たちが書いた絵やメッセージを見ることで優しさが生まれ、優しい気持ちが心にゆとりを生み、狭くなっていた視界が広がり、意識が鋭くなる。
一呼吸おけるといったそんなゆとりの持てる機会が必要だなと思いました。
今まで「ゆとり」と聞くと依然よく聞いていた「ゆとり教育」に代表されるようにあまりいいイメージがありませんでした。
ですが宮田社長のお話を聞いて、やさしさから生まれるゆとりは余裕のない現代社会に大きな一石を投じる言葉に聞こえたのです。
人間余裕が無くなれば無くなるほど視界が狭くなり、仕事上でのミスが増えてきます。
そのミスを減らすために例えば休憩するといったリフレッシュを行うのですが、
ただ休憩するよりも子供たちや家族が自分を常に応援してくれてるんだと意識することの方が精神的に素早くリフレッシュできるのではないでしょうか。
最近案件が立て込んで、心に余裕がなかったなと思っていたところに、すごくいい意味の「ゆとり」に気づくことができました。
話を聞いて私もやってみようと思い、父の日に娘が書いてくれた私の絵をデスクに置いてみると、、、
自然と見られているように感じて、下手にボーっとはできない感じです^^;
繁忙期の年度末を迎えるにあたって、いい準備ができました^^
今回は以上です。
次回は2018年を振り返ってみたいと思います。
今後とも弊社共々何卒宜しくお願い致します。