熊さんブログ vol.26「時間の考え方(その2)」

電気設備設計事務所 (有)Lプランズ 竹熊です。

今回は前回に続いて時間について違った角度で書きたいと思います。
前回では時間は有限なものだということと、働いて貰える報酬を「時給」という形で表現しました。

今回は「時間は自分だけでなくまわりにいるすべての人が平等に持ってるもの」という要素を入れて考えてみましょう。

当たり前の話ですが、会社で働く従業員みんなが各々時間を使って働いています。
そして稼いでいる時給もみんなバラバラです。
これについては前回のブログでも説明しましたよね^^

さて、ある会社に新人Aさんが時給1000円で働いているとしましょう。

ある時、業務で分からない部分があったので、時給2000円の先輩Bさんに聞きました。
「Bさん、ちょっとここが分からないので教えてもらえないでしょうか」と。

質問されたBさんはすぐには答えられず、本を見て調べたりしてレクチャーが終わるまで30分かかりました。
そしてAさんもB先輩も残りの30分通常通り仕事をしました。

この場合、稼いでいる金額を考えてみると、
Aさんは1000円✕1時間=1000円
Bさんは2000円✕30分=1000円
二人で2000円稼いでます。

でも本来ならば、
Aさん1000円+B先輩2000円
で合計3000円稼ぐことができているはずです。

言い方を変えれば、Aさんは1000円稼いだその裏でB先輩はAさんの質問で30分使っているため、時給の半分1000円しか稼げていない。

よって通常二人が働いた稼ぎで考えると、1000円損していることになります。
そうなると、
「これって、○○さんの時間を奪っているんじゃないかな」
と考えられるのではないでしょうか。

ですが、普段会社から支払われるAさんとB先輩の給料は引かれていません。
(なかなか天引きする会社はないですよね^^;)

この場合会社はどんな補填をしているのでしょうか。

答えはシンプルに1000円を会社の誰かが頑張って稼いでいると思います。

それはB先輩自身が頑張って時給以上稼ぐケース、
C主任やD係長、はたまたE課長が稼いでくれているかもしれません。

そうなのです。

この時「AさんはB先輩の時間を奪っている」
大半の人がここで思考が止まるんじゃないかと思います。

「B先輩の稼ぎ損ねた時給を会社の誰かが時給以上の働きをして補っている。」
そこが見落としやすいのです。

これが集団でお金を稼ぐ会社組織の仕組みだと思います。
みんな持っている時間は一緒でも、稼いでいる時給はバラバラです。
そして、会社が上げる売り上げには従業員全員が関わっています。

このことは大きな会社だと関わる人が多すぎてぼやけてしまいますが、
小さな会社だとはっきり顕著に出てきますね^^;(苦笑)

もちろん教えてもらうことが悪いとは言っていません。
むしろしっかりと仕事に向き合っている証拠なので、とてもいいことだと思います^^

ただ、そこでこの事実を頭に置いて考えてほしいのです。
自分の質問で他の誰かに考えてもらっている時間は会社全体の稼ぎで考えたらマイナスだと。
そこに気付いて意識するかどうかで大きく違うと思います。

ではどう意識すればよいか、
まず取り組めるのは、「聞く時間を短くする」ではないでしょうか。

時間を取らせない聞き方をすれば、もっとお互い効率よく稼ぐことができます。
例えば回答する時間が1分で済めばお互いほとんど損することが無くなりますよね^^

他にも業務時間外に質問するのもおススメです。
それが残業かといえば微妙ですが、前のブログで書いた「1920時間以外の時間を使ってのスキルアップ」と解釈していただければ幸いです(笑)

たとえ話ですが、美容師の方は営業時間終了後、先輩に頭を貸してもらってシャンプーの練習をするそうです。
それはそうですよね^^;
お客様で練習するわけにはいきませんから。
やはり聞き方調べ方などスキルを身につけるのは「仕事」で身につけるのではなく、
「勉強」で身につけるものではないでしょうか。

そして、「勉強する時間=仕事する時間」ではない。
こうして前回のブログで書いた「働いている時間=時給を上げている時間」となっていくのです。

少し余談でしたが、要は自分が働いている時間に目を向けすぎると、周りの人が働く時間に気を配れないことが多いですよ。
ということが一番言いたいことでした(笑)

同じ会社で働く人たちみんなで稼いでみんなで幸せになるのが一番だと思いますので^^
そのためには一人一人が持っている時間を大切にしあうことが大事なのではと思います。

今回は以上です。

次回は、「そんなこと言われても、どう考えて質問すればいいんだよ・・・」
と聞こえてきそうなので、「質問の仕方」について書きたいと思います。
(書き出したら長くなりそうなので、今回は止めときました(笑))

今後とも弊社共々何卒宜しくお願い致します。